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ないぞう

ツイッターでいうところの日常垢

No.4

#ギャルとギャルの百合
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『死神坊ちゃん』を描かれていたイノウエ先生の最新読切

「そうそう、こういうのでいいんだよ」をドストレートに描いている印象。
いわゆる百合作品だけど周りが過剰反応するでもなく幸せラブラブカップルストーリーとして落ち着くの、時代が進んで性別におけるあれやこれやがオープンになったり物議を醸したりしてきた賜物だね。

ギャル×ギャル+背景しっかり現代なのもあってトーンがてんこ盛りなのにゴチャついて見えないし、かといって画面がのっぺりしているわけでもないのってすごい。
見開きで見るとよくわかるんだけど、ベタが最低限なんだよな~…。画面の軽やかさとベタの量ってやっぱり関係ある。トーンは貼り過ぎたり濃度管理をしっかりしないとメリハリが無くなる。ベタは入れすぎると画面が重くなる。そこをカケアミやタッチやトーン削りで調整するのがプロの技ってわけですわ…。
私はトーン処理めんどくさくて決まった濃度をドーンッと貼って終わりにしがちなんですけどね!!!(カス)

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ギャルといえばインスタ(?)というだけあって力の入れようがすごい
引用:#ギャルとギャルの百合 / イノウエ

9枚×4シーズン=36カット。満足感も達成感もあるだろうけど全然気が遠くなる量である。日常カットの背景は写真使って時短の工夫が見れるけどそれでも絶対描くのしんどいでこれ…プロってすげえや……。

漫画を描こうと思うと、なんというかこう、「ちゃんとしたものを描こう」という力が入ってしまいがちなんだけど、この作品はちゃんとしたものを描きながらも「ギャルとギャルの百合尊い~!らぶらぶ!はぴはぴ!」みたいな力の抜け方が感じられてすごいよかった。別に漫画って劇的かつ壮大でなければならない必要ってないんだもんな。そういうのって忘れがち。

いや~しかし、情報量がありながらも軽やかな画面構成の勉強になる読み切りであった。描きてえな、漫画をな。
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感想

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