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ないぞう

ツイッターでいうところの日常垢

No.13

売れっ子漫画家×うつ病漫画家(通称:売れうつ)
プロの商業漫画家・江野スミ先生が別名義(=溺英恵)で描かれているオリジナルBL。連載が始まった頃にSNSでグワッと話題になったので、知ってる人も多いのではないでしょうか。
区分としてはBLなんだけどどちらかというとブロマンスというか、個人と個人とふたりを取り巻く社会性の話だと私は思っているのです。
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ちなみに、個人的同じポジション認定にはらだ先生の『ワンルームエンジェル』がある。
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なんと言っても物事を言語化して読者に伝える力が強すぎるんだよな~~~~。
今作から江野先生を知ってツイッターを見に行ってそのままブログの方も見に行ったんだけど、すこーんとファンになった。
普段から自分の思考の言語化をサボらないストイックな姿勢に、すっかりやられてしまった。本当に、「ちゃんと考えて物語を考える」をそのまま具現化した感じ。胃が痛い。ぺーぺーではあるが肩書上は同じ漫画家、あまりにも格の違いを見せつけられて胃が痛い。
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それから、漫画として見せるための割り切りがすごい
元々の画力が高いというのはもちろんだけど、個人的にすごいなと思うのは線のラフさと、3D素材やクリスタのブラシ素材の使う量。
現在も商業連載をしながら描かれているオリジナル作品だからこその割り切りというか、100%の画力で描くんじゃなくて、いま自分が抱えている「描きたい」という熱をいかに最低限のクオリティで最速で出力するかという圧を感じる。
実際、先生もブログで「描きたいものは描きたいと思ったらすぐに描かないと腐っていくだけ(意訳)」とおっしゃっていて、プロットを作って満足して放置してしまいがちな私としては耳が痛い限りである。

創作をする人もしない人も、映画や漫画やアニメを摂取する人もそうじゃない人も、一度は読んでみるといいんじゃないでしょうか。いまはまだお互いがお互いを知って影響を与えてって段階なので、全然BL要素ないのでオススメ。
私は心が落ち込むたびに自分の立ち位置を矢晴(売れてないうつ病漫画家の方)において、己にコーチングをするつもりで読み返しています。

人類に必要なのは上薗純だったのかもしれねえ。
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感想

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